10 February 2008

天気のいい日は、お弁当を持って

 こんな青い空って、英国でもあるのねぇっていうくらい、今日はとってもいい天気でした。

 明日の授業の予習をしようと思っていたけど、窓の外の青空を見ていたら、「それどころじゃない!」って気分になって、ばたばたとサンドイッチを作って、行き先も決めずにとりあえず外出。

 ManchesterのChina townではChinese New Year Eventでかなりの人手。
 みんな、龍の頭を薄紙で形どってあるおもちゃを手に、露店を練り歩いていました。

 うーん、ここで時間を過ごすのもいいんだけど、なんかもうちょっと物足りない。

 横浜の中華街のように、龍が玉石を取ろうとする舞を見せてくれたりとか、そういうのはないらしい。
 でも、30人くらいで太極拳をやってました。


 さて、どこに行こうかなーと思って、とりあえず駅に向かって、いつもの光景とまるで違う「青い空」に、思わず一枚。

 ということで、今日は「写真を撮りまくる日」に決定。

 Londonに向かう途中に、いつも小高い丘の横を電車が通り過ぎていくのだけれども、その丘の近くの駅に行ってみよう!ってことで、Macclesfieldに行くことに。




 駅は、改札も一つしかないようなちっちゃな駅で、バス停もどこにあるか分からないくらい。

 でも、目の前にはいつも電車から見ていた「英国の丘」が広がっていました。

 うあぁー、気持ちいいー。 太陽万歳ですねぇー。


 この近くに、国立公園があったような気がするーと思って、あちこちに聞いて回ったけど、結局、どのバスに乗ればいいのか分からず、まぁ、行き当たりばったりだからしょうがないと思って、高台にあった教会を目指すことに。

 苔むしてしまうほどに古い石でできた階段を上っていくと、小高いところに教会はありました。
 ちょうど、丘の一番端のところに位置していて、教会から四方に道が伸びていく格好になっていました。

 この教会は、St. Michael's Church というそうで、1220年ごろに最初に建てられて、その後何度か補修や増築を繰り返して、1900年ごろに今の形になったそうです。それでも既に100年以上。
 1220年ごろって、日本で言うと、’いい国作ろう’の鎌倉幕府の時代ですね。

塔のてっぺん近くの彫刻に見とれていて、ふと足元を見て、びっくり。
これって、「墓石」ですよね?

なんだか、ふみ歩いてしまって、とっても申し訳ない気持ちになってしまいました。
でも、この時代の人たちの寿命ってどれくらいだったんだろうと興味が出てきて、あっちこっち見て回りました。

1700年代の墓石が多くて、10―20代から40代ごろで亡くなっている方が多かったかな。 うーん、人生50年って言われいた時代のものですねぇと一人で納得。

 英国の街を歩いていると、本当に空が近くに感じる。
 高層ビルなんてものが、都心以外にはほとんどなくて、広い丘陵が続いているからなのかもしれない。
 空が近くに感じられるのに、なんだかとても「地に足をつけている」感じも同時にする。
 地面からの、大げさに言うと地球からのエネルギーみたいなものをとても感じる。
 建物も木々も苔むすほどに古くて、長くそこにあったものが多く、続いてきた時の中でそこに行きかう人たち、街並みをずっと眺めていたんだろうなぁなんて、そんな気になる。

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