06 February 2008

英国の大学院への願書提出

 どうやらGoogleで検索して、留学準備のために情報を集めている方からのアクセスが増えているようなので、去年の今頃「バッタバッタ」しながら進めてきた留学準備について、書き進めていきます。

 英国の大学院の募集要項(Prospectus)は、HP上に情報がほぼすべて網羅されています。
 メールを送ったり、HPから依頼を出すと郵送もしてくれますが、環境への配慮?!ということで、多くはpdf形式になったものをDownloadして比べました。

 多くの大学院の締め切りは在ってないようなものですが、大学のScholarship(奨学金)をもらうようであれば、早めの提出が望ましいようです。オックスブリッジは、締め切りが早いようです。

 願書提出にあたっては
  • 所定の願書への記載
  • 推薦状(多くは職場の上司からのReferenceと一番最近の大学教授からのAcademic reference)
  • Personal Statement
  • 資格保有者であれば、Certificationの英訳文書
  • 大学卒業証明書、成績証明書(双方、英訳されたもの)
  • TOEFLあるいはIELTSの証明書
  • CV(Curriculum Vitae):英文履歴書
 なんかが必要になってきます。

*まず、願書。
 
 大学のHpからダウンロードして、何度も書き直したりしました。このときには、British Councilに英語のクラスで通っていたので、留学準備の一環として添削をしてもらったりしました。
 一度書いてしまうと、あとはほとんど内容は一緒なので他大学の願書に移したりできます。

*推薦状について。

 私の場合は、大学卒業からずいぶんと時がたってしまっていた事、大学卒業後には大学とまったく縁がなかった事と、医師としての卒業後の専門課程をAcademic educationとみなしてしまえってことで、この学びを支えてくれた2人の上司兼指導医にReferenceを書いていただきました。(大・大感謝です。)
 直接大学へ送付するよう指示されている場合と、願書などと一緒に提出するようになっているところ、あるいは、大学から直接Refereeに連絡が行く場合があるようです。

*Personal Statement

 これが何しろ厄介でした。 自分は何者で、何をこれまで学んできて経験してきて、何をもってして大学院で学びたいのか、その後どういったキャリアを目指したいのか。 また、大学に対してどんなことが貢献できるかなどなど、明確に、かつ、売り込まないといけません。
 アメリカの場合であれば、かなり「大げさな」位に自分を売り込むようですが、その辺は英国への描き方というものがあるらしい。 Personal Statementは、British Councilと、British Education Officeの両方で添削してもらいました。
 もちろん内容については、一切添削してもらえないので、あくまで文法や動詞の使い方などについての添削のみです。 今から自分の書いたものを読み返すと、まぁ、なんてひどいんだと、おののくほどです。。

*Certificationなどの英訳
 
 医師免許の場合は、厚生労働省の医政局 医事課 試験免許室 免許登録係 なる所へ申請書などを提出し、約1か月ほどで英文訳されたものが郵送されてきます。費用は無料です。
 詳細は、以下を参照してください。

  電子政府の総合窓口:  医師等医療関係資格者の英文証明書申請手続

*大学成績証明書、卒業証明書

 これは、大学の総務や学生課などに問い合わせると、対応してくれます。
 費用などについては、母校の所定の課に問い合わせてくださね。

*TOEFLあるいはIELTSの証明書

 英国の大学院であっても、おもにアメリカで使われているTOEFL(PBT, CBT, iBT)のいずれも受け付けてくれるところがほとんどです。 受験に際しては、Prometricという業者さんが一括して手続きをしています。TOEFLの日程や受験様式など、頻繁に変わったりしますので、試験勉強だけじゃなくてWebをチェックすることを勧めます。
 IELTSは、おもに英国圏で使われています。TOEFLとは若干試験の傾向が違いますけれども、細かい文法なんかが苦手な私には、こちらの方が問題は解きやすかったです。。(あくまで、個人的意見)。IELTSの受験は、British Councilが一手に引き受けてます。 5週間前には申し込まなくてはいけないので、あぁって気がつくと、受験日を逃すなんてことがあるので、注意です。。

 私の場合は、TOEFLでは大学院の指定のレベルに到達しませんでしたが、IELTSでパスしたので、なんとかセーフ、、 成績証明書は、IELTSの本部から直接大学へ送付するよう、British Councilに申込書を提出する必要があります。

*CV

 これもPersonal Statementに続いて、厄介でした。
 まず、願書に添付するものなので、大学院で学ぶ内容に関連したものをしっかり記載しておく必要があります。 ただやみくもに、時系列で職歴などを並べたものではいけません。
 Academic Career、Professional Career、と分けて記載します。Academic Careerには、大学卒業後にも継続して学びを続けてきたということがわかるように(見えるように)書きます。 
 Professional Careerも、どういった役職でどんな責任を持っていたかについて記載をします。
 また、時系列の新しいものから古いものという、日本とは逆の順序で記載します。
 さらに、論文や書籍、学会発表なども、内容が分かるように記載します。
 
 やっぱりこれも、British Education Officeで添削してもらいました。 すでにBritish Education Officeで開催されるPre-Masters Programmeへの入学が決まっていたので、その一環として添削をしてもらいました。

*英国への郵送

 郵便局からのEMS(国際スピード郵便)や、Fedex、DHLなんかで頼むのが確実かと思います。
 何しろ英国のRoyal Mailはあてになりません(新聞でも「昨年は紛失率が少なくなっており、進歩している」って言っちゃうくらいですから。 紛失ってどういうことだよ?って思いますけど。。)。
 ですので、送り出した後、Internetなどで追跡できるように、費用はかかりますがEMS等を使う方が確実に届いていることが確認できます。
 さらに言うなら、大学に書類が届いたあと、それがいったいどこに行っちゃったか分からなくなるなんて言うことも無きにしも非ずですので、「何月何日にお宅の大学へ届いたと確認しました」って言えるようにしておくぐらいがいいかもしれません。

 こうした「面倒」なサービスも、British Education Officeでカウンセラーの皆様が手続きをしてくださいますので、利用してみるといいかもしれません。

 私が一番最後に願書提出をしたのが、2007年3月に入ってから。 これはかなり遅い時期ですし、それも競争率の高い学校へ「ダメもと」で提出したものでしたが、Offerを受けることができたので、どうしても入学したいコースがあるようでしたらあきらめずに提出することをお勧めします。

2 comments:

Anonymous said...

Personal Statement(PS)に関して情報を一つ

オンラインで、PSを添削してくれるサイトがあります。essayedge.com
1万円弱払えばやってくれるのですが、こちらは内容も含めて丁寧に添削してくれます。母国語ならではの言い回し、PSに何が求められているかを把握した上での添削です。私はアメリカのレジデントへのApplicationに使ったのですが、できばえにも満足しましたし、某プログラムのディレクターが面接のときに「あなたのPSはすばらしかった」とわざわざコメントしてくれました。もしかしたら、インタビューに呼ぶ決め手になったかもしれません。これから留学を考える人には強くお勧めします。

Anonymous said...

Familymed758さん コメントありがとう!
へー、そんな便利なサービスがあるんですねぇ。
これは、もっぱら米国向けのものなんでしょうか。
私のPSを添削してくれた人たちはみな、英国と米国の違いを言っていました。
米国向けでは、私たちから見ると「いやぁ、そこまで言うと大げさなんじゃぁ、、」と思うほど、自分を売り込む感じですが、英国向けの場合は、多少売り込むにしても控えめな印象を受けました。
ただ、どちらにしても、前置詞や英語独特の言い回しなどは、Nativeに見てもらうのが一番ですよね。