05 February 2008

おいしい野菜が食べたい!

 日本にいた時に比べて、かなり頻繁に体が「野菜」を要求する。
 時々、鶏肉やベーコンなんかと大量に野菜を煮込んだりして、おなか一杯になるまで野菜を食べる。

 でもねー、なんとなく、お野菜がおいしくないのです。野菜臭くないのです。

 自分の育ったところでも、あるいは仕事で勤めていたところも、その地域で採れた野菜や果物を手に入れることができた。 もちろん、自分の庭でもトマトくらいなら作れちゃう。

 地場の野菜のいいところは「野菜くささ」があること。 トマトはトマトらしい、キュウリはキュウリらしい味がする。 葉物も根菜類も、畑の横にある直売店などで、しかも手ごろな値段で手に入れられることが、どんなにありがたいことなのか、英国にきてよーく分かった。

 日本の関東地域のちょっと山あいに行けば、腐葉土のたっぷり入った、ミミズのたくさんいそうな畑がたくさんある。 長い時間をかけて、お百姓さんと自然 が作り上げた土。 日本の高い湿度のおかげで、落ち葉が腐り、カビや微生物などが一生懸命(?)働いて、おいしい野菜やお米を作るための養分を作ってくれている。 こうした養分って、お野菜の味をすごく左右すると思う。化学肥料じゃなくて、自然と時間と労力で作った土からとれるお野菜は、本当においしい。

 Manchesterの北部に行けば畑を借りて自分で育てることもできるらしいが、ちょっとそこまではできそうにない。(こっちに長く住めると決まったら、間違いなくお百姓さんみたいに道具を揃えてやりたいもんだが。。)それに、土があまり肥沃ではないような感じがする。落ち葉が腐っていないんだもの。さらに言うなら、育てても、日本のキュウリやナス、トマトといった味は、種を持ち込まない限り、おそらく出せないんじゃないだろうか。

 移動手段は公共交通機関と歩きのみのために、なかなか郊外に出てまで野菜を買いに行くこともできない。このために、近くのスーパーで買うことが多い。どこで採れた野菜なのか表示があるわけでもなく、どれもピカピカの形のそろった野菜で、ほとんどがプラスチック容器やビニールに小分けされている。キュウリが1本ごとにラップで包まれているのには、正直驚いた。まだ、過剰包装が問題になる前の日本のスーパーのよう。

 時々、中東地域の食材を扱っている大きなスーパーに行くと、香辛料や香味野菜と一緒にお野菜が山積みになっている。 ニンニクやショウガ、玉ねぎ、それに果物は、この店の方がはるかにおいしい。自分で必要な量だけ袋に詰める事ができるので、ニンジン数本に玉ねぎ2個とマッシュルームをいくつか、なんていう買い方もできる。

 今日も体が「野菜がほしいです」と訴えているので、新しい料理方法を試してみることにした。出来栄えは、次のページで!

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