今日は授業の後に、イタリア語のクラスにでて、そのあとクラスメートのパキスタン人K君とNさん(超美人です。モデルみたい)とクウェート人のA君と日本人の私で夕食に出かけました。
向かった先は、Manchester のCity Centerから西にあるSulfordというところ。
K君の車で出発したのですが、High wayで道を間違えたりとか、あっちこっちぐるぐる回って、結局バスで20分のところに向かうのに、40分くらいかかりました。
でも、その間の車の中で、普段なかなか話せないことだったり、お国柄の話だったり、食べ物の話だったり、夕方でだいぶ頭が回らなくって英語に苦労したけど、かなり楽しい時間でした。
食事をしたのはパキスタン料理のお店。
テーブルが80席くらいはあるかと思われる、とんでもなく広いバイキング形式のお店。
入った瞬間、ものすごい香辛料のにおいで圧倒されるくらい。
お客さんはサリーを着たパキスタンやインド人に交じって、誕生日会をしている白人が多い。
食事中に「Happy Birthday to You---!!」って大声で歌っていて、お客さんたちからも拍手をもらっている。
やっぱりここでも「並ぶ」のは英国って感じですが、お皿を持って順番に30種類くらいある料理の列を順番に回っていきます。みんな山のようにサラダ、ケバブ、ピラフ、カレーを盛り付けています。
あんまり辛い食べ物が得意ではないので、サラダと少しの鶏肉のケバブ、ライスとラム肉のカレーを盛り付けてテーブルに戻ると、ほかの3人は山もりのお皿に加えて、別皿で大量にサラダを持ってきていました! ものすごい勢いで食べているので、圧倒されていると、A君から一言。
それしか食べないの? 調子悪いの?
い、いや、そうじゃなくって、これが普通なんです。
この量で充分です、はい。
そんなに食べたら、胃がやられてしまいます。
私が一皿食べる間に、彼らは2往復していました。ものすごい食欲です。もう、圧倒されます。
彼らだけではなくて、周りのテーブルのお客さんたちも、ものすごい量を食べています。圧巻です。
Nさんは、美人なうえに超スタイルもよくって、それなのに、ものすごくよく食べます。
思わず、「そんなに食べてスタイルって、どうやって保ってるの?」と聞くと、普段は野菜が中心だけど、こういう時には、思う存分食べるの。だって、ダイエットって、楽しみがないとやってられないでしょ?とのこと。 あー、そうですか。 普段たくさん食べてなくても、食べられる体なのね、うらやましい。
それだけ大量に食べた後、彼らは私が食べ終わるのを待って、今度はデザート。
ケーキにアイスクリーム、それにパキスタンの伝統的なお菓子まで。
私はもう要りませんというのを聞きもせず、ショーウインドーから私の分まで選んでくれます。

このGULAAB JAMUNというお菓子は、あり得ない位に甘ーいのです。パンを細かくちぎって練乳に浸して、それをパンでくるんで揚げパンにして、それをはちみつとシロップに付け込んだ、みたいな、そんなかんじ。一口食べて、あまりの甘さにむせてしまったほど。
お国では、大量に食事をした後に、軽く2個は食べるんだそうです。
あー、どうりで。
さっき「1個ください」ってコックさんに言ったら、「ええぇ?1個でいいの、本当に?」って聞かれたのは、そういうことなんですね。
食事の最中には、授業の話やAssignmentの成績の話、イスラムについて、日本の医療や文化、政治についてなんていう真面目な話から、お国料理の話、民族衣装の話、そして当然?ながら恋愛についてや結婚観や人生観など、たくさん話をしました。
イスラム圏の男性は、本当に、なんというか、女性をリードすることが当然なようで、ぬかるむ道を歩くときには女性たちを気遣ったり、料理を持ってこようとすると「いいから、いいから座っていて。それは僕の仕事だよ。」と、なんともSweetなことを言ってくれます。
彼らに言わせると、たとえ友達でも「女性を守る役回りをするのが男性」というのがイスラムなんだそうで、イスラムについて、もう少し知るとおもしろそう です。いいから言うことを聞けというタイプの典型的な男尊女卑という感じではなく、ごく自然に役割を分担するのがイスラムだと言っていました。
そんな中で、K君から言われたのは、
僕にとって、Tag(私のこと)は、日本からの親善大使だからね。授業中でも、こうして話をしていても、それが全部「日本」をあらわしているんだよね。
って言われて、あーなるほどねーって思いました。
確かに、私にとってはK君やNさんがパキスタンを知る糸口になって、彼らのありようが「パキスタン」なわけで、A君の考え方や信念が「クウェート」なわけで、当然彼らにとっては、私の言動が「日本」なわけですね。
授業に出る時にはパソコンを持っていって、そこに書き込んでいたりとか、なんでもデジカメで撮ったりとかしていると、「やっぱり日本人だねー」って言われていたのは、そういうことなんですね。
日本 = デジタル+ハイテク っていうのが、すっかり当然のように思われています。
パソコンやネットのことで分かんない時には、Japaneseに聞け、みたいな。
それに、Managementを勉強していると、必ずTOYOTA方式だの、KANBAN方式だのが出てくるので、そういう時には、たいていその根底に流れている文化的背景について説明するように促されるので、大げさな話ではなく、私の口から出たことが「日本」を象徴することに、いい意味でも悪い意味でも、なるんですね。
よく、海外に出るとより自分の国のことについて目が向くようになるといわれますが、確かにその通り。
自国の統計学的データから、自分の専門分野についての法律や制度について、歴史や宗教や様々な文化について、政策やその政策の背景にある歴史的事実の解釈などについても、「あー、もっと勉強しておけばよかったー」って思うことがしばしばあります。
知っていれば、もっとたくさんのことを伝えられるし、自分の中でもほかの文化圏を知る手がかりとなります。 歴史がからきしだめなので、彼らの国で何かがあった時代に、日本ではどうだったのかというのが頭に浮かんでこないので、話が広がらなくて面白くない。 うーん、今度は歴史の勉強か?!
帰りの車のなかで、すでに次回の食事会についての話になり、今度は私がお店を探してくる番に。
おいしい日本料理を食べてもらいたいんだけど、なかなかManchesterにはないしなー っていうと、じゃぁ作ってよ!と。 ええぇ、、それは無理です、ごめんなさい。ここでも、また反省。。。
ということで、次回は中華に決定。