18 November 2007

なんでHealthcare Managementを勉強するのか

 そもそも何で英国に来たのかといえば、日本国内でHealthcare サイドとBusinessサイドの両方からバランスのとれたカリキュラムが組まれたHealthcare Managementを学べる修士のコースを見つけられなかったからなわけです。 Managementの勉強となるとMBAがメジャーですが、別にBusinessの世界で生きていくわけじゃぁないし、最終的に患者さんに還元できる形の学びがしたかった。

 じゃぁ、何でHealthcare Managementを勉強したくなったのかといえば、ご縁があってあちらこちらの医療機関で働くうちに、もっと患者さんたちが満足して、働く人たちがHappyになるような、もっと効率のいい医療システムって、あるんじゃないの?って思ったから。

 日本では、とにかく「医療費削減」が大前提で、その次に医療の質だ、教育だ、患者満足度だのが議論されているような気がして、非常に納得がいかなかった。-- Health Policy

 現場で必死に働く、非常に優秀な医療専門スタッフがいても、彼らが満足できるような学習環境が整ってなかったし、この先どんな風にキャリアを積めばいいのか、不安になってる人がたくさんいた。-- Human Resource Management

 毎日の業務の中で、いつも出くわす小さなトラブルが、いつまでたっても解決されずにいて、いつしかそのトラブルの上にさらに問題が加わる状況を見ていて、どうにかならんもんかと思っていた。-- Management & Leadership

 特に何か決定的な項目が出るわけでもなく、とにかく時間だけが過ぎていくような会議が多すぎると思っていたし、組織としてのはっきりした方向性が見えずらかった。 -- Leadership & Organizational Behaviour

 診療の方針が医師によってバラバラで、科を超えた協力も限定されていて、それを支えるスタッフたちも診療のことよりも医師の顔色をうかがうことに時間を割かれる現状に、違和感があった。 -- Quality Improvement & Management

 病院の中だけで問題を解決するんじゃなくて、患者さんが住んでいる地域で活動している、いろんな団体や組織ともっと協力できたら、もっと多彩な解決方法があるんだろうにと、悩んでいた。 -- Leadership & Community Health

 もっともっと、理由はたくさんあるんだけど。

 現場で頑張ってる人たちはみんな、目の前のことを対応することで本当に精いっぱいで、自分の持ち場を何とか維持しようと必死になっていて、でも、組織の上位の人たちはそれをサポートすることもできずにいて、そんな状況が、どうにも我慢ならなくなっちゃったんですよね。
 なんかもっと、客観的にきちんとした方針が立てられるようになるための知識がほしいと思ったわけです。 思いつきで「こうしたらいいんじゃない!?」っていうのではなくて、根拠に基づいていた提案ができて、それをきちんと導入するための方略も心得ていて、それで現場でもみんなでシェアして活動できるような、そんな人材になりたいと思ったわけです。

 で、だったら勉強するしかないかなと思いたって、なんだか英国まできたわけです。

 この数ヶ月の勉強でわかったことは、「Healthcare Managementにゴールドスタンダードはない」ってこと。 
 んー、、 まだまだ勉強は続きそうです。
 

2 comments:

Guardian077 said...

「なんで」って大事ですよね~
ちょっと最近、忙しさに負けて自分の「なんで」を見失いがちです…
どうも、tagさんやhappydrさんのような、ある仕事から次の仕事のパワーを得るタイプではなく、余暇から仕事のパワーを得るタイプのようで…

内容と関係ないコメントで済みません。
読んでますよ~というアピールでした。

Tag said...

guardian077さん、コメントありがとうございます! 
「なんで」って、大事だなぁって思います。たとえその問いかけの答えが「なんとなく」っていうのであったとしても、問いかけることで、きっと頭の中のどこぞで長い時間をかけて答えを出そうとし続けていくんじゃないかなぁと思います。
仕事からパワーを得ているかどうかは、いまいち自分では定かではないのですが、少なくとも仕事における「関係性」からパワーを得ていることは間違いなさそうです。それが人間関係であったり、仕事と仕事の関係であったり、学問体系の中での関係であったり、、 
ということで、その「関係性」の広がりは、とどまることを知らないような雰囲気です、、