04 April 2008

なんて言うかなぁ。

 別にどうって事はないんですけどね。

 ← このホッチキスの止め方。

 なんて言うか、こう、「気が利かないなぁ」と思うわけです。

 ページをめくるとね、ホッチキスのところから破けちゃうでしょ。 それじゃぁ、ホッチキスで止めてる意味がないじゃん、って思うわけです。

 クラスで配られた資料なんですけどね、別に周りは気にも留めていない(様子)。
 気にとめて、「うーん、、いけてないなぁ。。」ってNegativeな気分になるほうが損してるかんじ。

 けど、もし、日本での会議とか資料とかでこんなホッチキスの止め方したら、間違いなく「気が利かない」って判断されるように思うんだけど、いかがでしょうかねぇ。

 こっちに来てから思うのが、「次の人のことを考える」っていうのを、あんまりしない気がする。
 重たいドアを次の人のために支えて待っているっていうのは、それが「礼儀だ」って決まり事みたいになっているからだろうけど、決まり事になっていないことに関しては、全くやらない。

 スターバックスでコーヒー飲んでも、ゴミはそのまま。っていうか、ゴミ箱自体が店に存在しない。(あり得ない。)
 バスに乗っても、道を歩いていても、電車に乗っていても、食べたものや新聞、ゴミをそのまま放置。最悪、ガムをそのまま吐いて捨てます(怒)

 週に何回かは、City Councilのゴミ収集車が、歩道に散らかっているごみ(チキンフライの骨、ピザのボックス、ポテトチップスの空袋、たばこの吸い殻 etc..)を集めていきます。その予算がもったいない!

 たとえば、デニッシュとか食べるとポロポロテーブルにカスがおっこっちゃうでしょ、で、なんとなく席を離れる時にナプキンとかできれいにしませんか? 食べかすをそのままにしておくのが、なんとなく引け目を感じるというか。
 けど、こっちだと、どんなに洒落たCafeでも、テーブルもソファーも食べかすでいっぱいです。

 仕事の仕方も、自分の次の仕事をする人が仕事をしやすいように、「ほんのちょっと気を利かす」っていうので、随分無駄な時間や労力が省けると思うんですけどね。ゴミの分別がいい例だと思います。

 気を利かす、気を回す、気を遣う、気に留めるっていうあたりが、ToyotaのKanban方式だったり、Leanだったりすると思うんだけど、そのあたりに触れた論文にはまだ出会ってないなぁ、そういえば。 

 え、そのあと書類はどうしたかって? 
 もちろん止めてあったホッチキスをはずして、90度回した角度で止めなおしましたよ、ええ(笑)
 

4 comments:

Anonymous said...

わかります!これって、「自我とまごころ」のバランスにおける欧米と日本の差のような気がします。究極の個人主義と、和を持って尊しとなす日本。人のために何かをするとしても、「そうしてる自分ってどう見える?」という自我が強い欧米と、相手の自我と他人の自我と同等に重みづけて、あくまで他人(誰と特定しなくても周囲)のことを思いやっての行動をとる日本人。まあ相対的な比較論ですけど、日本人の方が得意なのではと思います。

Tag said...

こんにちは。
まぁ、日本人にも道路にゴミを捨てていくドライバーもいるし、英国にも隣のうちの前も掃除する女性もいます。一般化するのは難しいにしても、なんとなく、気の使い方というのが違いますね。
気を遣う「動機」というのが、他人と自分の距離感や評価に基づくものというのはなんとなくわかるのですが、それが組織の中での活動(Organisational Behaviour)の観点からみるとどうかなぁって言うのが、いまの興味の中心です。
 「思いやり」っていうのに相当するぴったりした英語が見つからなくて苦労します。 
 「もし自分が次に使う人だったら、きれいにしてもらっていたら嬉しいじゃない?」って問いかけたときに、「それって、自分を「いい人だ」って思いたいから?」って言われたときに、ものすごく寂しく感じましたねぇ、、価値観は、本当にいろいろです。

Anonymous said...

ぶははー(笑)
これ、ものっすごいよく分かりますっ!!
ちなみにうちも何回もホチキスとめなおしたことあるし。。笑
そしてうちが思うのは、教授とかプリント渡すときホイって投げて渡しません?そして生徒も余ったプリントとかをホイって投げて返す。。。うちはこれがすごーい気になってます。
人に物を渡す時に何で投げて渡すのじゃー!!!っていうね。でも小学校に学校見学に行った時も先生は子供にプリントをポィって投げて渡してた。あぁ、こういう教育の中で育ったなら投げて渡すのが当たり前なんだなーと妙に納得してました。(笑)
うちの一人の教授が日本に行った時、おつりを受け取る時に店員さんに両手で渡されてビックリしたし感動したって言ってましたけど、日本はそういう小さな気遣いが出来る国ですよね。

Anonymous said...

sayapowaさん、コメントありがとう!

わかるー。そうそう、彼ら、投げますよねぇ。 っていうか、人に物を渡すときに投げるとは何事だー!!って感じ。

スーパーに買い物に行っても、バナナだろうがマンゴーだろうがブドウだろうが、投げる。
卵も、豆腐も、パンも、缶詰も、全部一緒の袋に詰め込む。

やめてくれーって、なんど止めたことか! で、帰ってくる言葉が、「だって、早くあなたが袋に詰めないからでしょ?」って。。。脱力です。

うちの教授の一人も、日本に行って赤信号でみんなが待っていたりとか、エスカレーターにきれいに並んでたりとか、えらく感動したと言っていました。

たとえ知らない人であっても「相手がどう思うか」っていうことに「静かに、わからぬように」心を砕くというのが、日本文化なのねぇと、しみじみ感じます。

こっちでは「すごいでしょ?嬉しいでしょ?」っていう気の使い方はしてくれるんですけどね。