12 October 2007
Educators - Dr. Lawrence Benson
以下、Manchester Business Schoolからの転載です。
Educators- Prof.Kieran Walshe
以下、Manchester Business Schoolからの転載です。
07 October 2007
Fairtrade
フェアトレードって知ってますか?
実は、私もつい半年ほど前まで知りませんでした。 フリートレードとは違うってことくらいしか、、
フェアトレードとは、経済的・社会的に弱い立場の生産者(特に途上国)の継続的発展:Sustainable Development を支えていく貿易の方法です。
*Fairtrade Labelling Organizations International
http://www.fairtrade.net/home.html
*フェアトレード リソース センター
http://www.ftrc-jp.org/
*特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン
http://www.fairtrade-jp.org/index.html
通常の貿易では、安い人件費・材料費の地域で大量にものを作り、価格を抑え、販売する(フリートレード)になるために、途上国が先進国に搾取されるという状況が生まれやすくなります。
これを、「フェア」にしようということで、途上国の自立を促すために1960年代にヨーロッパから発展してきたそうです。
日本ではなかなかお目にかからないなぁと思っていたら、こちら英国では、普通のスーパーマーケットにもフェアトレードマーク(FLOIからのリンクです)がくっついた商品がたくさんあります。
Manchester大学の学生向けカフェなどは、すべてのコーヒー・紅茶・砂糖はフェアトレード商品で、しかもおいしい!
すごく頑張って「いいことしよう!」みたいな感じではなくて、ごく普通にサポートするっていう感じ。
しかも、街全体がFairtradeするって決めちゃうなんてことも、かなりある様子。 すごーい。
*Fairtrade Towns
http://www.fairtrade.org.uk/get_involved_fairtrade_towns.htm
Fairtrade商品は、スーパーなどで買うと安い価格のものに比べて若干高め(2割増し?)、エンゲル係数の高くなりがちな学生にはちと痛い。。 でも、比較的安心して品質も保証されていて、ついでに誰かのサポートになるなら、安いもんだな~と思います。
日本の大きな総合大学だと導入しているみたいですが、病院で導入っていうのは聞いたことないなぁ。 「地域にも世界にもやさしい病院」とか、Niceだと思うけどなぁ。
04 October 2007
Visit GP Office!
今日は、教授に連れられて、Manchester大学が管理するPrimary Care officeを見学してきました。(通常はNHS管理下にあるので、ちょっとユニークです。)
Rusholme Health Centre 内にある The Robert Darbishire Practiceです。
http://www.rdp.org.uk/
診療所は住宅街の中にあり、待合室は清潔で広く、小さな子供が描いた絵などが額に入れて飾ってあり、とても雰囲気がいいです。 受付の担当者は、(ほかの英国内の様々な受付と比較して)はるかによくトレーニングされており、必要な情報がきちんとわかるようになっています。(英国の受付が「受付」でないことは、また別の機会に。。。)
登録患者数は約17000人。30%が学生で、40%が英語を母国語とせず、60%が英語を用いた症状の表現に違和感を抱いているという、非常にバラエティに富んだ患者層です。
ここでは、19人のGeneral Practitioner (GP)、3人のNurse Practitioner (NP)、5人のPractice Nurse (PN)、2人のHealthcare Assistant (HCA)、Support staffが28人、2人のManagerが働いています。ここの一つの特徴が、Pharmacistが常勤であること。
英国では、薬剤師が常勤で診療所(Practice)にいることはまれだそうです。
薬剤師は、調剤のほかに薬剤の適正投与についてなどをモニタリングしています。
ちょっと役割についての補足説明。
HCA:指示された採血や細胞診などを行う医療専門職。
PN:安定している慢性疾患や患者教育、細胞診、予防接種などを行う医療専門職。診療内容をきちんとラベリングして、データーベースに登録をしてAudit(診療の質改善の一環)目的のために使用できるようにしている。
NP:急性期の患者に対して、問診・診察を行って診断をつけ、処方もすることができる。必要なら専門医への紹介も可能。安定している慢性疾患管理も行い、新卒のGPや医学生、看護学生への教育も行っている。
NPになるには、経験と専門領域での修士を終える必要があり、さらに処方可能になるためには、60時間の研修を修了する必要があるそうです。(ここでGPが、「GPは16時間しか処方について勉強していないから、彼らのほうがよく勉強しているわよね。。」)
ここでの疑問が、「じゃぁ、GPは何をやっているんだ?」ということ。
GPは、Complicatedな患者を診ることになるんだそうです。
患者1人当たり10分の予約時間がとられ、電話での問い合わせは5分となっており、お昼休みもきちんと取ることができ、専門医への紹介状、さまざまな書類はすべて「勤務時間内」に済ませるんだそうです。
NPの診察室には、リクライニング式の婦人科検診ができるようになっている足台がついた診察台に、電子カルテと簡単な処置ができるような包交車があります。患者さん用のパンフレットもたくさん置いてありました。
GPの診察室はもう少し大きく、診察台は横に寝られるようになったベッドと、洗面台、大きめの包交車、電子カルテと処方箋用のプリンター、家族用のいすなども置いてありました。
NHSの全体像、Primary Care Trustの役割、Quality Control (Quality and Outcome Framework:QOF)、診療報酬体系、2004年からのPrimary Car Policyの変化やその後のPrimary Care事情などはまた別の機会に。
02 October 2007
Contemporary Issues in Health Policy
<授業の目標>
・医療政策における、近年の問題を認識し、議論する
・政策決定、政策の導入、政策分析に関連する情報を認識し、
・医療施策に対して批判的分析ができるような思考と技術を開発する
朝から夕方までお昼をはさんでぶっちぎりの授業で、「政策用言語」に慣れていない & British-Englishが耳からこぼれおちてしまう。。
○1日目の内容
HP作成段階で、Rationalでいくか、Realでいくか
HPの策定にあたって、どのようなStakeholderが関わり、どのStakeholderが最も影響を与えているか。
HP作成におけるEvidence, Value, Ethicsとは
具体的にだれがどうやって作成しているか
作成されたHPをどのように導入するのか、System作りと方法論
政策の評価ー効果と効率性
ここまでレクチャーでバーっと流し、そのあとSmoking and Tabacco controlの政策について上記の視点を踏まえてクラス討議をしました。 70年代にたばこ会社が作成した「Smoking is Safe」というビデオをみて、その提示されている科学的根拠について、このビデオが放映されたあとに政府はどのような手段を取るべきかなども議論しました。
各国でさまざまな医療政策:HPが提案されているけれども、なぜその政策が提案されたのか、誰が首謀者(?)なのか、その根拠や導入方法はどんなものか、その結果どんなインパクトが社会にあったのか、そういったことを分析することで、初めて本当の意味でのHPが理解できるんだなぁ、、 とにかく「Why?」の連発です。