パートタイムで受講するのはほとんどがUK nativeさんたち(多くは、NHSで実際にManagementに携わっている方々)に加えて、フルタイムの学生は皆International!
全部の国籍を上げてみると
- India
- Japan (私です)
- Kuwait
- Nigeria
- Pakistan
- Saudi Arabia
- South Africa
- United Kingdom
英語で会話しているそばで、アラビア語やウルドゥ語、ヒンディー語が飛び交います。
こうしてみんなで勉強するまでは、Nigeria人にも、Pakistanの人にも出会ったことはありませんでしたし、KuwaitやSaudi Arabiaなんて、えらく遠い存在でした。
それぞれの国の情報は、日本語に翻訳されたニュースでほんのちょっとかじるだけで、暮らし振りや経済状況、信念や宗教、文化や言語なんて全く理解していませんでした。
それが、クラスでのディスカッションを通じて、あるいはランチやディナーを一緒にすることで、たくさんのことを学ぶことができました。それに、ぐっとそれぞれの国が近づきました。
みんなそれぞれ違うんだ。
実に当たり前で、今更言うほどのことでもないのですが、普段は(少なくとも日本にいるときは)意識しないと忘れてしまうことでした。違う、という程度がはるかに大きいのです。
たとえば、時間や約束に対しての考え方、世の中のとらえ方、問題解決の指向、家族の在り方、宗教と自分の関係、将来に関する考え方、などなど、「ほー。。」と思わずつぶやいてしまいます。
もちろん、一人の人の振る舞いを、その国のすべてに対してGeneraliseすることは難しいかもしれません。でも、その人を窓口にして、その先の世界を見ることの楽しさというのが、本当に大きくなりました。
先日、BBCで世界の庭園という特集をやったそうで、その翌日、数人のクラスメートから
日本にすばらしい庭園があると言っていた。いったいあれはどの庭園なんだ?実に洗練されていて、実に奥深い庭園だった! 日本に行くことがあったら絶対に訪れたい!うーん。一言「日本の美しい庭園」といわれても。。
横浜の三溪園も美しいし、京都にはそこらじゅう美しいものがあるし、、
で、思いついて竜安寺の石庭をインターネットで検索して、ページを見せると、どんぴしゃり!
石庭の石の並びについての解釈や設計上の工夫、そこでの雰囲気、そして、日本人にとっても格別の空間であることを説明しました。禅や仏教の成り立ち、美に関する考え方など、実に話が盛り上がりました。
それそれに、たくさんの違いがあるし、違うものを受け入れることや自分や組織、国を変えることは本当に労力を伴うことだというのは、避けがたい事実。
でも、美を愛でる感覚、質の向上、人への気配りや大切に思う心などは、一緒です。
違いをたくさん指摘するよりも、違いから学んだり、違いを生む背景に眼をやったりして、手を取り合えるところは大いに取り合って行けたら、どんなにか素晴らしい世の中になるんじゃないかって、クラスメートと話をするたびに、そう思います。
Healthcare Managementを学びに来ているけれども、おそらく、それと同じかそれ以上に、クラスメートからたくさんのものをもらっていると思います。